人手不足が続く介護士の転職事情

介護士の有効求人倍率は2020年度においても約3.8倍と依然として高水準で推移しています。これまで毎年のように上昇し続けていたことを考えると現在は少し落ち着いてはいますが、依然として深刻な人手不足であることは間違いありません。
介護職は異業種からの転職も同業種からの転職も比較的しやすい業種であると言えるでしょう。

しかし介護士の仕事といってもその働き方は多岐に渡ります。したがって同じ介護士と言っても働く環境によって人員の過不足が大きいです。
特にデイサービスよりも特別養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人保護施設での勤務といった、夜でも勤務出来るような介護士がどの職場でも不足しています。もし夜勤に抵抗がないのであればそういった場所で働くことを意識しつつ転職活動をすると成功する可能性が高くなるでしょう。

介護士への転職時期に関してですが、特に年間で求人数の増減があるわけではありません。新しい介護施設が近々オープンするような場合は求人数が増えますが、介護施設のオープン時期は施設によって異なるので、近所で勤めたいのであれば、家の近くにオープン予定の介護施設が無いか探してみるのも良いでしょう。
とはいえ、他の業種と同じく人事異動がある年末から3月にかけては求人数が増える傾向にあります。また夏場も比較的求人数が増加しやすいです。これはボーナスをもらったら転職または退職することを検討する介護士が多いことが理由となっています。